真昼航海日誌９且２３日

　今日はあいにくの天気でしたが、第４回「本なお茶会」
無事に終了いたしました。今回は、お店のいからし君もふくめて６名で
いしいしんじさんとほしよりこさんの（名前が２人ともひらがなですねー）
合作『赤ずきん』を読みながら、おいしいケーキをいただきました＾＾



　この『赤ずきん』ですが、一般的な「物語」のルールをあえて
ずらして作られているのではないかと思うほど、不思議な作品なのです。
　いしいしんじさんは「物語」をそれはそれは上手に作れる作家さんなので
おそらく、この作品では一般的な「物語」から遠く離れつつ、「物語」の持つ
駆動力を借りずに、どうやったら読み手の心に残るテキストを
作れるのか、という実験をしてみたのではないか？とイチシマは考えています。
　その大きな助けになったのが、ほしよりこさんの絵だったのでしょう＾＾

　キチンとたたまれた（見えない）赤ずきん、５００メートルの棒、銀色に凪いだ海。
そして、精悍な顔の狼（という名の犬）・・・
　あのヘンテコな物語の筋立ては忘れてしまっても、いしいしんじさんが
作り出し、ほしよりこさんが形を与えたこれらのものたちのイメージは
一度読んだら、決して忘れることはできない強度を持っていると思います。
　そしてそれらは、それぞれの読み手の心の中に（少しずつかたちを変えながらも）
ずっとずっと残っていくのではないでしょうか？

　今回も、来ていただいた皆さまの意見や発見（化粧してる顔とすっぴんの顔
が描き分けられてるなんて、全然気づけませんでした・・・）のおかげで
とてもすてきなお茶会ができました。

　ほんとうに、ありがとうございました＾＾

　さぁ、２６日の三条マルシェにむけてもうひと頑張りしようっと！

今日の（日曜日の）真昼本

窓の下で (ほるぷクラシック絵本)

• 作者: ケイト グリーナウェイ
• 出版社/メーカー: ほるぷ出版
• 発売日: 1987/09
• メディア: 単行本

アンティークショップのポートベローマーケットさんと一緒に参加する
フリマなので、すてきなイギリスの絵本（翻訳ですが）を一冊仕入れました。
当日、ポートベローさんのかわいいアンティークジュエリーと一緒に並びます＾＾