真昼航海日誌9月12日
お客さまに、店名『真昼造船』の由来をよく聞かれます^^
店主の好きな音楽や作品からコトバをいただいたのですが
そのうちのひとつが、鈴木志保さんが別冊マーガレットに連載していた
マンガ『船を建てる』なのです(今は秋田書店から復刊しております)。
ボリス・ヴィアンやトルーマン・カポーティの小説、ゴダールや
フェリーニの映像などなど『船を建てる』で引用される作家たちを
当時高校生だった店主はほとんど知らず(今も詳しくはありません・・)
大好きなマンガ家さんが推す作品を知らないでいるのはもったいない!と
精一杯背伸びをして読んだり観たりしておりました・・・
その『船を建てる』の中でも、とくに鈴木志保さんが影響を受けたと
公言している作家がリチャード・ブローティガンです。
代表作『アメリカの鱒釣り』以外、ほとんど絶版状態だった彼の作品も
ここ数年でやっと文庫で読めるようになってきました^^
どうやら『船を建てる』復刊とブローティガン文庫化は同時進行で、
出版社を超えた数名の女性編集者たちと、訳者の藤本和子さんの
協力と努力の成果だったようです。
ビート作家たちの作風とも、ヒッピーカルチャーとも少しちがった
ブローティガンの世界を楽しんでいただこうと、昨日仕入れた
新潮文庫版『アメリカの鱒釣り』ですが、チェックしてみたら
なんと訳者解説に「線引き」が(店主も自分の本にはよくやります・・)。
普段の仕入れなら、も~がっかり!なんですが
よく見るとその線引きされたところが実に良いのです^^
(彼の作品には)現実を全体的総括的に描くことはできない、
書かれたことばは現実のかけらにすぎないという確信などが
とてもはっきりしている(略)
ブローティガンの美学は不連続性のそれである。
なんて的確な線引き!(褒めてどうする^^)
というわけで、この『鱒釣り』君は
真昼造船100円クリークに住むことになりました。
店主の好きな音楽や作品からコトバをいただいたのですが
そのうちのひとつが、鈴木志保さんが別冊マーガレットに連載していた
マンガ『船を建てる』なのです(今は秋田書店から復刊しております)。
ボリス・ヴィアンやトルーマン・カポーティの小説、ゴダールや
フェリーニの映像などなど『船を建てる』で引用される作家たちを
当時高校生だった店主はほとんど知らず(今も詳しくはありません・・)
大好きなマンガ家さんが推す作品を知らないでいるのはもったいない!と
精一杯背伸びをして読んだり観たりしておりました・・・
その『船を建てる』の中でも、とくに鈴木志保さんが影響を受けたと
公言している作家がリチャード・ブローティガンです。
代表作『アメリカの鱒釣り』以外、ほとんど絶版状態だった彼の作品も
ここ数年でやっと文庫で読めるようになってきました^^
どうやら『船を建てる』復刊とブローティガン文庫化は同時進行で、
出版社を超えた数名の女性編集者たちと、訳者の藤本和子さんの
協力と努力の成果だったようです。
ビート作家たちの作風とも、ヒッピーカルチャーとも少しちがった
ブローティガンの世界を楽しんでいただこうと、昨日仕入れた
新潮文庫版『アメリカの鱒釣り』ですが、チェックしてみたら
なんと訳者解説に「線引き」が(店主も自分の本にはよくやります・・)。
普段の仕入れなら、も~がっかり!なんですが
よく見るとその線引きされたところが実に良いのです^^
(彼の作品には)現実を全体的総括的に描くことはできない、
書かれたことばは現実のかけらにすぎないという確信などが
とてもはっきりしている(略)
ブローティガンの美学は不連続性のそれである。
なんて的確な線引き!(褒めてどうする^^)
というわけで、この『鱒釣り』君は
真昼造船100円クリークに住むことになりました。
2010-09-12 14:39
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0